2020/2021 NEWスキーレビュー 後半
こんにちは.
前半の続きです!
詳しいレビュワーのプロフィールは,前半をご覧下さい.
評価は以下の通りになっています.
★☆☆☆☆ 無難/悪くはない 且つテンション↓↓
★★☆☆☆ 無難/悪くはない
★★★☆☆ 良い
★★★★☆ 素晴らしい
★★★★★ 素晴らしい 且つテンション↑↑
8. LINE BLADE 95 181cm ★★★★★
一点突破という言葉がまさに当てはまる一本.
ガレージブランド(K2傘下だけど笑)ができることはこういうことなんだと思い知らされます.
手が雪面に擦れるので,本当にストックが要りません.
そこまでカービングに特化した一本です.
これでパークで当て込みながら飛んだりしたら最高じゃないでしょうか.
基礎やアルペンにこだわりがない方のゲレンデ用にオススメです.
9. SCOTT SCRAPPER 95 178cm ★★☆☆☆
こちらの板の想定される使用状況は,やはり春山などでのツーリング.
そう考えれば十分な基本性能を満たしていると思います.
ゲレンデでも細くて扱いやすくて引っかからないスキーがお好みの方にはマッチするかと思います.
ただその反面,ハイスピードのカービングなどでは板がバタつき始めてしまいます.
自分としてはやはり滑走性能をメインに考えていますので,この評価となりました.
10. VECTOR GLIDE NADURRA 185cm ★★☆☆☆
彼のメインフィールドでもある北海道でのBCを想定して作られたそうです.
ハイシーズンにオールマイティーに使える115mmセンター,軽量化のため?エッジ側が肉抜きされたトップシート,うっすら残された足下のキャンバー.
滑るとほとんどサイドカーブは感じず,有効エッジ長も足下だけという感じで,パウダーで引っかからない抜群の取り回しの良さが想像できます.
しかし,ハッキリ言って,ゲレンデは修行です!!(笑)
BC用といえど,ゲレンデアクセス,帰りの長い林道,本州で下の方が藪または悪雪が多い人はよく考えた後覚悟してサインしましょう.
11. VOLKL RISE BEYOND 98 177cm ★★☆☆☆
前述のSCOTTより軽量(?)かつパタパタなモデル.
トップとテールにはほとんど何の期待もできません.
おそらくコンセプト通りの出来なんでしょうが,春といえどカチカチのところもあるわけで,この板ではなかなか心許なそうです.
そう考えると,これはこれでスウィートスポットが狭い板なのではなどと思ったりもします.
12. VOLKL BLAZE 106 179cm ★★★★☆
この板は素晴らしい出来でした.
軽さ,滑走中のしっかり感,回転性能,どれをとっても申し分ありません.
ゲレンデでも楽しく,BCにも使えるオールマイティな板です.
位置付けは100EIGHTの後継機種かと思いますが,ベンドをフルロッカーから足下だけはキャンバー(うっすら)に変更してきました.
構造は,マルチレイヤードウッドコア+足下のメタルとなっています.
このメタルが効いているのか,足下でも板の厚みが抑えられており,軽量化にもかなり貢献していそうです.
一般的に,太い板特有の問題として,低速で傾けないために曲がりにくいという点があります.
しかし,その点をVOLKLは3Dラディウスというテクノロジーで,トップ,センター,テールに異なるラディウスを採用することによって解消しています.
このテクノロジーの有無による差は,現行のM5 MANTRA(非採用) と,MANTRA 102(採用)を乗り比べると顕著に分かります.
最後に,少し気になった点としては,高速レンジであまり板を横に入れすぎたりすると板がパタつきだすという点です.
流石にその程度は乗り方で工夫できると思いますが,足下の厚みがないということは安定性が多少なりとも犠牲になっていますし,経年によるヘタリ加減がどの程度かも併せて留意しておきたいところです.
13. VOLKL BLAZE 94 179cm ★★★★☆
ちょっと細い方のモデル.
基本的には106と何も変わりません.
細くなって感じたのは,気持ちフレックスが硬くなったかなということです.
それが,設計上のものなのか,板が細くなったためフレックスを感じやすくなったためなのかは分かりません.
ゲレンデメインの方のセミファット入門などにも最適ではないでしょうか.
この近辺のセンター幅はVOLKLでも多数モデルがありますが(名機V-WERKS MANTRAとか),個人的には3Dラディウス採用の本機種が一番オススメです.
ということで,以上試乗レポートでした.
総評もするかも…???
ではでは.