2020/2021 NEWスキーレビュー 前半

こんにちは. 

 

記録的な小雪のシーズンはコロナ騒ぎで終焉を迎えようとしていいます.

いやはやとんでもないシーズンになってしまいました.

これからの時期は絶好の試乗会シーズンでしたが,それらのほとんどが中止になってしまいました.

そこで少しでも来期の板選びの参考になればと思い,試乗した板のレビューをお送りしたいと思います.

写真はあくまで記録用にとったものなので,大変テキトーですがご容赦下さい.

 

 

 なお,レビュワーは日本人男性の平均身長&体重,BCも結構するクラウン以上全日本未満の基礎スキーヤーで,整地のみの試乗です.

試乗の観点はターン(≒カービング)性能を大事にしています.

評価は,基本的には3段階ですが,

 

★☆☆☆☆   無難/悪くはない 且つテンション↓↓

★★☆☆☆   無難/悪くはない

★★★☆☆   良い

★★★★☆   素晴らしい

★★★★★   素晴らしい 且つテンション↑↑

 

気分も含めて以上のようになっています(笑)

 

 

1. ATOMIC BENTCHETLER 120 184cm ★★★★☆

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 おそらく昨季からの継続モデル.

リフトを降りてすぐに非常に素直で癖の無さを感じました.

専門的には分かりませんが,バター?などフリースタイル系の動きは非常にし易そうでした.

(少なくともスイッチはし易かったです.)

仲が良いからなのか,エリックポラードの作る板に乗り味が似ていると思いました.

カービングターン性能も全く問題ないと言いたいところですが,やはり120mmというセンター幅では限界があるのかもしれません.

個人的には,降った後のゲレンデ用,または軽量であることを活かしてツアービンディングをつけてハイシーズンオールマイティ板にするのがオススメです.

 

 

2. BLIZZARD RUSTLER 10 180cm ★★☆☆☆

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こちらもおそらく継続モデル.

rustlerシリーズは11を長く乗っているので,ほとんど同じ乗り味かと思いきや,かなり違った印象を受けました.

端的に言えば,かなりフルロッカーに近い乗り味です.

個人的には,11の方が板のフレックスとサイドカーブがマッチしているように感じました.

とはいえ,後述のbonafideとどちらでBCに行きたいかといえば,こちらを選びますし,あまり整地にフォーカスした板ではないのかもしれません.

 

 

3. BLIZZARD BONAFIDE 177cm ★★★☆☆

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こちらは来期アップデートされるボナファイド.

従来からのブリザードのテクノロジーであるフリップコアが改良され,新たなサイドカーブ,キャンバーパターンになったようです.

履いた感じは,「これが普通のスキーだよ!分かってるね!」という感じ(笑)

ロッカーが強いスキーとは明らかに異なり,吸い付くようにターン前半を捉え,その後もしっとり走っていきます.

以前NORDICAのメタル入りの板(おそらくエンフォーサー?)にも感じたような,GSスキーの様なフィーリングでした.

基本的なスキーの性能としては申し分ありませんが,BCでややこしいコンディションをご一緒するのは遠慮したいかなと思いました(笑)

 

 

4. ELAN LIPSTICK 106 180cm ★★★☆☆

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ELANはあまり馴染みがなかったのですが,海外で評判のモデルということで試乗してみました.

構造はELANお得意のアンフォビオ(≒左右のスキーが決まっており,一本のスキーの中でインエッジ側とアウトエッジ側で異なる構造)を採用.

メタルは入っておらず,カーボン(だったかな?)で強化され,トーションの方向をコントロールすることで板に強度を持たせているとのことでした.

滑るとトップが素直にターン方向を導いていってくれて,とても驚かされます.

106mmというセンター幅を感じさせません.

 重量も1800g程度だったかと思いますが,これからBCを始める方にもオススメできるスキーでした.

 

 

5. FISCHER RANGER 102 FR 177cm ★☆☆☆☆

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こちらも普段馴染みのないFISCHER.

フレックスやサイドカーブなどの内,どの要素で板を曲げたいのか掴みきれませんでした.

かといってすごいニュースクール寄りのセッティングでもありませんでしたし….

メタルがインサートされているシリーズの試乗はやめてしまいました(^^;

 

 

6. HEAD KORE 105 180cm ★★☆☆☆

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以前少しご縁があったKORE

基本的には「板は安定させておくから,後はやってね」というタイプの板です.

個人的には,回転性能を追わないならドセンロッカー方向へ,または,もう少しサイドカーブとフレックスを見直してカービングを求める方向のどちらかに寄って欲しいところです.

確かにFWTなどを想定すると,こういうコンセプトになるのも分かりますが,ゲレンデなどでは些か鈍重さを拭いきれないのもまた確かです.

 

 

7. K2 MINDBENDER 99 Ti ★★☆☆☆

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リニューアルしてから密かに期待していたK2.

特にメタルインサートのシリーズはメタルのカットの仕方がとても良さそうで,試乗の機会を楽しみにしていました.

しかし結論としては,しっかりはしているけど,あまりターン性能の面で工夫は感じられませんでした.

傘下にLINEを抱えているので,もう少し差別化を図って,トラディショナルな方向でのスキー作りに期待したいところです.

 

 

長くなってしまいましたので,前半はここまでとします.

後半も続きます!

ではでは.