いつもの感覚を思い出さない

こんにちは.

世の中色々ありましたが,冬はまた来るもので,そろそろシーズンインですね.

ということで,この時期につきもののシーズンインの仕方について書いてみます.

 

 

 

今回お伝えしたい内容は,題名の通り

 

「いつもの感覚を思い出さない」

 

ということなんですが,これはちょっとでも上達したいという方向けのアドバイスです.

主に山に登っていてたまにしかスキーしないよ,とか,とりあえず滑り降りて来れれば大丈夫という方は意識しなくてもよいポイントかなと思います.

 

上達したいと思ってスキーをしている人は,レベルは多様だとしても,皆さん自分の滑りに悪い癖を持っていると思います.

ではそんな人が,シーズンインの狭いゲレンデで飛ばしまくって,なんとなくいい感じを掴んだとしましょう.

そんな時,さまざまな弊害が考えられるのですが,一番の問題は悪い癖まで復活してしまうことです.

実は,悪い癖というと滑りのごく一部と捉えられがちですが,滑り方というのは全体で調和が取れているので,その悪い癖だけを治すということはほとんど不可能に近いです.

(本番直前に見た目をある程度"整える"ことは可能ですが,根本的にはほとんど治りません.)

では,どうしたらその悪い癖とお別れできるかというと,それは,1年に1回のシーズンインに以前の感覚を呼び起こさずにゼロから全く新しい組み立てに取り組むということ(だけ)です.

確かにシーズン中も滑りの根本を変えることに挑戦できなくもありませんが,レベルが下がっていくほど滑走中に色々なバランスをいじるのは難しいですし,だからこそ悪い癖がいつまでも抜けないという現象が起きます.

これは,シーズン中はちょっと上手くなった気がするけど,シーズンインはいつも同じレベルに戻ってしまうと感じる方にもぜひ試していただきたいと思います.

ある一定の高さまでしか積み上がらない不安定な土台より,もっと伸び代のある土台の上で練習していけば,毎年違うステージに到達できるかもしれません.

今シーズン,いつもの感覚で滑ってしまったら,次に挑戦できるのは1年後になってしまいます.

この数少ない上達できるチャンスを逃さないようにしましょう.

 

 

 

さて,少しお説教臭くなってしまったかもしれませんが,行き詰まりがちな方は頑固である場合が多く見受けられるので(笑),気軽に試していただければ幸いです.

次回は,今回等上した「新しい滑り方」や「新しい組み立て」ってどうやって思いつくの,といったことについて書こうかなと予定しております.

 

ではでは